ごあいさつ

人はどんな人でも健康で、長生きできることを望んでいます。
そんな望みが 叶えられる手助けができたらすばらしいとの願いを込めて、スポーツウェア作りを始めたのが、東京オリンピックが開催された昭和39年、国民あげてスポーツを愛し、競技に親しみ、とりわけ学校体育は時代の要請するところとなり、創業者(故・田中善六)が創業の理念に掲げた「みんなが望む健康、みんなに優しいスポーツウェア」が求められ、東北を地盤とする唯一の地場産業に発展し今日を迎えることができました。

よき従業員に恵まれ、心を合わせ一つのものを造る喜びがやがて、今を生きることの感謝となり、身体に障害のある生徒を採用。みなさんの心温まる支援を得て、障害のある人々や女性・高齢者と共に、生きる喜び、働く楽しさを身につけ、未来に希望と夢をもって働く姿には感動いたします。これらの働く障害者から学んだ美しい心は、私共の人生をもかえて、人が人を育て、一人を疎かにしない教育の大切さを教えられ、今や企業内にしっかり根を下ろしていることが何よりありがたいことです。

草花が太陽に向けて花を咲かすように、私達も人の温かさにふれたとき、固く閉じていた心がやさしくなごみます。ちょっとした思いやりが人の心を感動させ、小さないたわりが、人と人とを結び付ける絆となってゆくことでしょう。こんな心掛けで一枚一枚に健康であるよう祈りをこめ、思いやりと真心をもって、スポーツウェアづくりに励んでいきたいと念願しあいさつといたします。